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格言名言−2 [格言名言]

・生を殺すものは死せず、生を生ずる者は生せず。(荘子 大宋師)

・人の天地の間に生くるは、白駒の隙を過ぐるが若く、こつ然たるのみ。(荘子 知北遊)

・万物は皆機より出(い)でて、皆機に入(い)る。(列子 天端)

・露と落ち 露と消えにし 我が身かな 浪速のことは 夢のまた夢 (豊臣秀吉)

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 生を死に追いやるもの自体には死というものがない、生を生み出すもの自体には生というものがない。万物の生死を司るものは、自らは生死というものを超えたものである。(不生不滅)

 人の生まれ方は同じですが、死に方は様々です。死ぬことは明らかですが、どのような死に方なのかは想像もつきません。死には計り知れない力が作用しており、あがなうことはできないようです。

 どの時代にどの場所にどのような家族を選んで生まれたいと願うことも叶わない。人間の生を受けるかどうかも怪しいものです。生として結実する力にはあがなうことはできない。生も死も及びもつかないところでおこなわれています。生を受けている今が我々のできうる場ではないでしょうか。

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 人が天地の間に生きている時間は、白い駿馬が隙間を走り過ぎる間のように、あっという間に過ぎ去ってしまうようだ。  この現世に出現している人間には常住不変の「わたし」など存在していない。

 果てしなく分散離合しては変化を続けて循環しているのがこの万物の相である。無形のうちから形あるものが生まれ、形あるものが無形のうちに帰ってゆく。

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 機が熟して(=縁起)によって空から五感を備えた物体(=素粒子の集まり)としてこの世に現れただけである。  空から出現したものはエントロピー増大によって自動的に分解されて空へと戻っていくだけのことです。自然の理の中に存在している我々の生死は、循環の中での一現象でしかありません。

 万物はもともと一つの空から生まれ、一つのものの中で循環していてると推測されます。自らの生死は自らの意志の及ばないところで繰り広げられています。生死について悩んだり憂える必要があるでしょうか。次の生を思うよりも今の生でできることを精一杯やって、死ぬときがきたら死にきる。

 この世でできるというのは、自分勝手に好きなことするのではなく心が清浄になるように一生懸命務めるということ。

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 露:空気中の水蒸気が地物の表面に凝結してできる水滴。内部にひそむものが表面にあらわれている状態。隠れなくはっきり目にみえること。わずかなこと。はかなく消えやすこと。

 何の因果なのかこの戦国時代に貧しい農民として顕れ、はかなく消えていくこのいのち。天下人となり大阪での栄華を極めた生活も夢のようであった。一瞬一瞬を命がけで生き抜いてきた、勇猛果敢に戦った私は何処を探してもいない。横たわり死にゆく身体とともに今この時があるだけ。結局は刹那の今の生滅でしかなかった。実体のない夢の如き一生であった。


<注:勝手な個人的な見解の部分がありますので、鵜呑みにせずに仏道修行による智慧によって確証することをお願いいたします。 引用もしくは酷似表現の場合は、タイトル及びアドレスの明記をお願いいたします。

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