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脳神経の外観像ー1 [TED]

TED 「A neural portrait of the human mind」

<00:03>

ヒトの思考と脳は汎用な単一目的のプロセッサーなのではなく、高度に特殊化された各部の複合体であり、その1つ1つが各々固有の問題を解決しながらも総合的に思考する我々を作っているという事です。

<01:14>

このように急に顔を認識できなくなることが実際起きるのです。それは相貌失認と呼ばれ、脳のある特定の場所に障害が起きた結果起きます。これに驚かされる事は顔認知だけに障害があり、その他は問題がない事です。

<05:41>

この領域が顔の認知に特化して機能する事をはっきり確かめる唯一の方法は仮説を全て除外していく事です。

<08:31>

この実験でついに確定したことは、この脳の領域は顔だけに反応するのでなく顔を認識する為に無くてはならないものだという事です。

<10:24>

特定の視覚に関係しています。また特定の機能聴覚とか他の感覚を専門とする領域があるでしょうか?あります。

<11:27>

これまでお見せした全ては聴覚視覚などの様々な認知機能を司る領域でした。では素晴らしく精巧で複雑な思考活動のための特別な領域もあるのでしょうか。はいあります。このピンクの色が私の言語領域です。

<12:13>

未だに分かっていない事で、最も驚くべき領域は青緑色のこれです。この領域は他の人が考えている事を推測している時に反応します。

<12:49>

重要な事は、脳には全ての思考機能それぞれに致命的なものも含めて特殊に特化した機能が備わっているというのでは無いと思っています。

<13:11>

色と形に反応するだけの領域だったのです。

<14:56>

我々の脳には、特殊に分化した思考機能の構成分野が初めからあったというシンプルな事実です。

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エントロピー増大:どんな物質も放っておけば(閉鎖系のシステムならば)無秩序な状態に向かい、周囲の環境と区別がつかなくなっていく。(例:熱いコーヒーも放っておけば室温と同じ温度になってしまう。)生命は活動して(開放系)熱を発生させています。活動によってエントロピーの増大を減らしながら生きながらえていますがいつかは死んでしまいます。生命体の存続のためには子孫を残していくしかありません。

 

 生命とは、①体が膜で仕切られている②代謝を行う③DNAを持ち自己を複製するという3つをもって生命と定義されているようです。ウィルスはエネルギーの生産も代謝もできず、どこかに居候させてもらえないと生きていけないので「非生物」とされています。

 生命は様々な環境の中で仕切られた細胞の内部にDNAを持ち、エネルギーを外部から取り入れエントロピーを捨てる仕組み(無秩序[→]秩序)によって生きています。

 生命は様々な環境刺激(=変数)を感受して「進む・逃げる・とどまる」かの行動により安心・安全を確保してきました。

 個体の内部にエネルギーを取り入れる口と排泄口があるだけの単純な構造から進化したようです。少しでも永く生きるためには多くのエネルギーを摂取して巨大化していくという選択をしたようです。消化器官を作り多様な食物から効率的にエネルギーを摂取しなければなりません。効率的なエネルギー摂取のために分業化したり分泌物を出すようにしたりしてきたのでしょうか。次に内部環境の情報を得るのに神経系が発達し、神経系を集中管理する脳が発達することになったのでしょうか。脳は後発の臓器であって身体の下僕のようなものなのですが、自らが司令塔のように振る舞っているかもしれません。身体の臓器で主従関係があるとしているのは意の働きかもしれません。身体の部品は必要だからあるわけで比べる必要はないのですが・・・。

 生命種によって神経細胞の数に違いがあります。生命体が生存(=依存)している環境に従い認識能力も異なります。明暗だけ分かれば生きていける環境から、精細な色と形を認識しなければならない環境にいる生命種も存在します。広域の電磁波(=紫外線までも)を感受し識別できる能力を身につけるようになった生命体もいます。視覚細胞・聴覚細胞・臭覚細胞・味覚細胞・感覚細胞の多寡も異なり、処理する脳神経細胞の数も異なります。臭覚に優れた種、聴覚に優れた種・・・。

 

 環境によって目の色や肌の色や鼻の高さや体型が異なる程度です。ヒトであれば脳の構造ほぼ同じです。脳の研究から、MRI と電気刺激によって脳内でのある領域が顔を認識する為に無くてはならない領域であることが発見されたようです。言語領域とか他の人が考えている事を推測している時に反応する領域もあるようです。思いが浮かんでいるときに、ニューロンが発火しているということのようです。

 将来、脳のマッピングが完成し繋がりを解明し配線を全て調べ上げるのでしょうか。脳に似せたコンピューターを作り出して意識の在り処を見つけ出そうというのでしょうか。脳の障害を取り除くシュミレーターとして使うのでしょうか。

 ”幸福”という定義を入力すると”脳シュミレーター”が働いて、人間社会でどう立ち回るかを教えてくれるのでしょうか。”脳シュミレーター”に従属してほんとうに”幸福”と言えるのかが社会問題になるかもしれません。

 

 

<注:勝手な個人的な見解の部分がありますので、鵜呑みにせずに実証実験によって確証することをお願いいたします。引用もしくは酷似表現の場合は、タイトル及びアドレスの明記をお願いいたします。>


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