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脳神経の外観像−2 [TED]

TED 「A neural portrait of the human mind」

<15:35>

 どうして3カ所も顔認知や位置認知に必要なのでしょうか?これらの働きの分担はどうなっているのでしょうか?

 第二に脳内部のそれぞれの領域はどう関連し合っているのでしょうか?拡散画像で脳のあらゆる部分を繋ぐニューロンの束を辿ったり、ここで示した方法で脳のニューロン個別の繫がりを辿る事が出来こうしていつか脳全体の配線図が分かる事となるでしょう。

 第三にこの様な体系的な構造がどうやってヒトの成長期や人類の進化上出来上がったのかです。この様な疑問に取り組むため科学者達は他の動物達の脳をスキャンしてまた幼児の脳もスキャンして調べています。

<16:40>

 ヒトの思考と脳を理解する努力は、病気を1つも治せないとしても価値のある事です。我々が本質的に誰なのかを理解する為に、ヒトの経験の根底となる根本的機能を理解する事程興奮させられる事はあるでしょうか。これは科学に於ける時代を超えた最大の探求なのです。

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 生命体は電磁波の周波数・音の振動・味・匂い・圧力などの刺激(=情報)が自動的に感覚器官を経由することで何かが在るという感覚に気づいています。ヒトは感覚を言語で解釈する癖がついていて、意味や価値があるのかを判断してしまいます。目が見ていたり耳が聞いていたり・・しているのではなく、五感を通して刺激(=情報)が受け取られ脳が三次元の映像や音響として脳内に展開しているようです。存在は外のどこかにあるのではなく、自身の内に展開されている映像や音響として在るものを見たり聞いたりしています。実際に存在していなくても眠りの中での夢では、モノを見たり言葉でその見えたモノが何かを知っています。

 知らない(=知らされない)対象であっても、存在していると疑うことがないのはどうしてでしょうか。記憶やイメージによって存在していると思いこんで(=観念)います。自身の首から上や背面を直視することは絶対にできません。鏡に向かって映し出されている顔があって自身の存在が見ていると断定しています。自身が鏡を覗き込んでいると確信しているだけで、事実は鏡の像に気づいているということが真実のことです。ただ像に気づいている気づきがある。

 性別は◯、年齢は◯、名前は◯、住所は◯という属性(=アイデンティティ)で特定された何かであるというのは、知識を拠り所としているだけかもしれません。私たちは、直視して確かめることができないモノであっても、誰かが確かめた知識であれば鵜呑みにして信じ込んでいるのかもしれません。

 我々の本性は本当は無色透明であって、性別もなく年齢もなく名前もなく特定の場所に住んでいるということがないものであり、身体を通していつも観察して気づいている「何か」かもしれません。旅行先やどこかに出かけても無色透明な「それ」そのものであれば、どこかに住んでいるということができるでしょうか。物理的な肉体であり社会的な”私”であれば、◯◯に住んでいるということになりますが・・・。

 性別について、社会によって定義された性別があります。様々な属性(=身体の特質・髭・骨格・振る舞い・らしさ・音程等)を教わり男女どちらかの性別として決めつけられているだけかもしれません。幼少期は男女の意識もなく生きていたはずですが・・・。意識は常に生滅して新しく性・年齢・名前・住所もなくただ今起こることに気づいているだけで、前後のつながりはただ記憶によって作り出されているだけかもしれません。瞬間瞬間に新しい気づきがあるので、意識は老けることがないかもしれません。

 存在はどこに在るかと言えば、我々の脳が自然に像として認識されているものを存在としているかもしれません。歯肉に麻酔注射されれば歯や唇の存在は確かめられません、五感で感受されたとしても脳が認識出来ていなければ存在として気づかなければ存在はあるといえるのでしょうか。存在を勝手に歪めているのも記憶や固定観念を通して解釈しているからです。

 脳の物理的な発火地図を作って気づきがどこから来るのか分かればいいのですが・・。

 物理的に我々の脳をくまなく調べても、進化の過程を経て獲得した能力を備えた物質だけかもしれません。無色透明な「それ」が働きかけて意志となり、意志によって身体が動いている。そこに”私”という何かが歯車のように存在しているのでしょうか。それとも後付で”私”が全てのことを成し遂げているのでしょうか。全てが”私”によって為されているのであれば、”私”を責めているのは一体誰なのでしょうか。分裂した二人の”私”がいるということは・・・・。

 ある思いに加担して都合よく”私”をくっつけているのでしょうか。思いはどこから湧き出してくるのか探ってみるてもいいかもしれません。

 

<注:勝手な個人的な見解の部分がありますので、鵜呑みにせずに実証実験によって確証することをお願いいたします。引用もしくは酷似表現の場合は、タイトル及びアドレスの明記をお願いいたします。>


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